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プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

カガミ建築計画の新事務所移転計画-9_仕事を止めない引越しという経営判断

カガミ建築計画事務所移転計画

昨年11月に南青山の新事務所のリフォーム工事が終わり、白金台で20数年借りてきた古い団地から引っ越しを致しました。その経緯の中で、どのように整理収納アドバイザーTidyup片岡牧子さんに手伝ってもらったかの記録です。
最初は、80㎡の新事務所に移るだけだから、何とかなるだろうと思っていました。元の事務所より10㎡増えるのですから…。しかし、それは甘い考えでした。

白金台の団地内の事務所は、当初独身時代の自分の住まい兼事務所で、いわゆるSOHOという形でした。個人的には20年ほど前に結婚したことで、個室の扉に鍵もないこの部屋に住み続けるのは難しく、結婚を機に事務所の単一機能となりました。事務所をスタートした時から自分を含めて4~5人サイズの事務所までしか想定していなかったので、70平米程度の広さは快適でした。

団地は築61年で、賃貸のこの部屋のこのキッチンは、おそらく当初からのオリジナルだと思われます。カウンター高さは75㎝で、置き型のガスコンロ、プロペラファンのレンジフード、お湯は瞬間給湯器でした。しかし、このキッチンで20年近く、スタッフのランチを(18年ほど前までは夕食まで!)作ってきたので、それなりの愛着があります。

ダイニングスペースだった箇所は、調理機器や食器、そして大量の趣味ともいえる調味料で埋め尽くされていました。そして、この空間の右側が独身時代にSOHOだった頃の住まい部分(プライバシーゼロですね)です。

余ったフローリング材や使わなくなったモックアップ模型、昔の図面や書類のストック、まだ暮らしていたころの名残の品や、捨てるに捨てられなかった学生時代の建築課題なども山積みされていました。
面積的には、古い事務所が約70平米で、新事務所が約80平米なので、以前暮らしていた頃の諸々を捨てれば何とかなるのではと軽い気持ちで引っ越しを考えていました…。

片岡さんの良いところは色々とありますが、一つは図面を読めることだと思っています。古い事務所の平面図と現状を見て貰った後で、新事務所の図面と展開図を見て貰い、凡そのこちらの考えを伝えたところ、白金台の事務所に保管してあるものの約半分を断捨離しないと、新しい事務所に入りきらないと断言されてしまいました…。
また、全てを整理収納アドバイザー任せにすると、費用もかなりの額になってしまうので、旧打合せ室にある大量のサンプル類の整理と、旧事務スペースのカタログ類の整理は、事務所スタッフにお願いしてくださいとのご宣告でした。

こちらはクォーツストーンやセラミックのサンプルをスタッフの前田君が整理してくれている様子です。ダブルで重なっているものや、すでに廃盤になっているものを選び出してくれています。

まずは片岡さんが用意してくれたのがこちらのお見積りです。引っ越し作業や粗大ごみの廃棄は別途で、かつ先ほどのスタッフですべき部分を除いた部分以外をなるべく多くカバーして欲しいとお願いした見積額です。正直、かなりの額ですが、自分たちで同じ作業を行うことになったら、確実に仕事は2週間以上ストップしてしまうことを考えれば、悪くない金額だと思うようにしました(笑)。
11月初旬に引っ越しの予定で、その2か月半前にお願いすれば、カタログとサンプルの整理、断捨離時の判断と、引っ越し当日の作業以外は、ほぼ全てTidyup側で進めて貰うことができるとのことでした。これまでの弊社のお客さまにお勧めする際には、なるべく多くのことを片岡さんたちに任せて、「お金で解決すべき(笑)です」とお伝えしてきた経緯もあるので、弊社の引っ越しもほぼすべてを丸投げすることとしました。

最初に片岡さんたちが取り掛かったのは、和室でした。足の踏み場もないくらい床に積み上げられたものを整理して、中央に場所を作ることが第一目的だと説明してくれました。必要なものは打合せ室に移動して、不用品を和室に中央に山盛りにしてくれました。ここまで持ってくるために、大量の書類と図面を山積みして、2時間ごとに僕、各務が呼ばれて、「必要」「不要」「保留」の3つに分けてゆく作業を繰り返しました。不要なものの中でも、お客さまの情報が書き込まれている書類については、シュレッダーにかけて断裁してくれています。

不用品については、いつもお仕事でおせわになっているリフォームキューの坂本さんが粗大ごみとして廃棄してくれました。

一旦打合せ室に避難していた必要品と保留品を和室に戻しましたが、中央に3畳ほどのスペースを作ることができました。

次の段階は、キッチンの調味料とスパイスと食材の整理です。これについては、僕に意見を聞くと全て必要となってしまいそうだったので、スタッフの竹田さんや岸本さんが片岡さんと相談して、賞味期限が過ぎているものは有無を言わさず破棄というルールを作って整理してくれました。

キッチンの整理前と後の劇的ビフォーアフター写真です。
片岡さんたちが凄いのは、何よりもキッチンや打合せ室は現役で使っている最中に、この時間帯からこの時間までの間整理させてくださいと宣言して、整理収納アドバイザーの仲間たちをスタッフとして投入して、一気に整理してくれることなのです。

当日のランチ後に整理が始まって、その日の夜までにはここまで整理されてしまっているのです。翌日のランチは普通に調理できるように準備しておいてくれるのです!

3人×6日の作業で必要品と不用品に分けたうえで、引っ越しの前々日からは、さらに人員に増員を掛けて、4人×3日で梱包作業を進めてくれました。

段ボールには、全て新事務所での行き先が書かれています。因みに、段ボール箱の数も片岡さんたちに計算してもらった通りに、別途こちらでお願いした引っ越し屋さんに手配して貰ったものです。

実際の引っ越しの1週間ほど前には、片岡さん自らがリフォーム工事がほぼ終わった新事務所に来てくれて、キッチン収納や打合せ室の引き出しの中を採寸して、どこに何を入れるかを組み立ててくれたようです。

そしていよいよ引っ越し当日です。ここまで、一日数時間は整理のために仕事を離れましたが丸一日仕事ができなかった日はありませんでした。さすがに引っ越し当日だけは、スタッフ全員仕事はせずに旧事務所と新事務所に分かれて荷物の整理の手伝いをしました。
扉に旧事務所と新事務所の図面が張られており、どこに置かれているものを新事務所のどこに持ってゆくかを指示する図面なのです。

トラック2往復でパソコン等の壊れやすいもの以外の荷物を移動することができました。

最後に残った、パソコン類と破棄する家具類が残った旧事務所です。

まずは新事務所の玄関横の打合せ室に積み上げられた荷物の箱です。

すごい勢いで箱を開梱して、荷物を棚や収納に収めてくれています。スタッフとして最初から最後まで働いてくれた西澤さんの背後に、もうこれだけの箱の量を見ると、そのスピードの速さが分かりますね。

事務スペースもしかりです。箱がどんどん入ってくるのを、調味料等で奮闘してくれた豊島さんがどんどん片付けてくれています。

片付いた頃に、また打ち合わせ室に仮置きしていた箱が来て、またそれを整理してゆくようなルーティンとなっています。

引っ越し当日はこれまでで一番の人員が投入されたようで、総勢7名の方が整理収納してくれました。こちらは巾1.5メートルの収納庫で、左右に奥行40㎝のスチールラックを組んでいますが、そこにタイルや石材、塗装板などのサンプルを整理してくれています。

キッチンは概ね整理が完了し、迷わないように各収納扉に内部に何が入っているかを書き記してくれています。

まだ、仮の収納場所として収めたものもかなりあるとのこと、実際に料理をする僕、各務と明日以降また調整しながら入れ替えをしてくれることになっています。

当日の夜の段階での事務スペースです。こちらはあとわずかで仕事が再開できそうです。少なくとも、明日から仕事は再開できそうです。
そして、翌日からも片岡さんたちのタイディアップ・チームは整理収納に入ってくれるのです。

翌日の作業で、過去の図面集やファイルが棚に整理されてきました。

打ち合わせ室の本棚も一段を除いて、ほぼ整理ができてきました。

打ち合わせ室内の引き出しの中もファブリックサンプル、ガラスサンプル、金物サンプルと購入してくれた小箱を使って上手く整理してくれています。

倉庫の中も、当初はただ単純に積まれていたサンプル類が、うまく選んでくれたボックスの中に入り始めています。

このリストは、仕分け用ボックス類の費用リストです。無印良品ケユカトラスコ中山キャンドゥなども駆使して、最適なサイズの仕分けボックスを購入してくれたのです!

それらの費用を合算したものが、こちらのご請求書となります。これらの小物をいちいちサイズを測りながらそれぞれのお店に買いに行くことを考えたら、本当にありがたいサービスです!

こちらは引っ越し翌日の夜の様子です。僕らが仕事をしている最中もずっと片岡さんたちチームが整理収納を進めてくれて、日ごとに使い勝手がよくなってきています。

こちらが引っ越し3日目の朝の仕事場の様子です。引っ越し当日から3日目には、ここまで整理ができている気持ちよさは、本当に何物にも代えがたい贅沢だと思っています。

最初の整理から、引っ越しを経て、引っ越し後の整理まで走り抜けてくれた片岡さんとタイディアップチームの西澤さんとの記念写真です。
ここまでのプロセスで、整理収納アドバイザーをお願いするメリットは以下のものだと強く感じました。

1. 物理的なメリット

  • 収納量の正確な把握
  • 必要面積の算出
  • 段ボール数の予測
  • 行き先指定

2. 心理的なメリット

  • 「必要・不要・保留」の判断を強制してくれる(←これかなり重要です)
  • 調味料の賞味期限を容赦なく切ってくれる(笑)

3. 経営的な効用

  • 仕事を止めずに引っ越せた
  • スタッフの生産性が落ちなかった
  • 移転2日目から実質稼働

こちらのシートは、本などのリサイクル(下取り)の費用の取り纏めです。今回は大量の書籍類や食器、家電などをブックオフに取りに来てもらい、最終的には2万円ほどの価格になりました。お客さまでの整理収納アドバイスの場合は、メルカリなども使って、単に断捨離するのではなく、リサイクルすることでそれを現金化することも快く協力してくれるのです。
以下はオマケのようなものですが、古い団地からの撤収の記録も載せておきます。

引っ越し当日の午後の事務所の様子です。手配が間に合わなかったコピー機がキッチン前に置かれている他は、全て粗大ごみとして処分すべきものだけとなりました。

ここでも粗大ごみはリフォームキューさんのお付き合いのある産廃会社ビクトリーにお願いしました。本棚として使ってきた大量のカラーボックス、事務机とキャビネット類を上手に壊し、折りたたみながら階段で運び…、

こちらの産廃トラックに詰め込んで、2度の往復で残置物全てを運び去ってくれました。

先ほどのコピー機と押し入れの中に、僕、各務が持ち帰る私物があるのみで、きれいさっぱりになった団地の様子です。独立当初から、スタッフとの食事、数えきれないプロジェクト、そして人生の転機を見てきた場所です。
空間を手放すということは、過去を否定することではなく、次のフェーズに進むことなのだと、今回の引越し&整理収納で学びました。
そして、整理収納は家事ではなく、設計の前段階であり、経営判断でもありました。

エドラ・スタンダードを選んだ理由_城南R邸住戸Bでのソファ選びプロセス

城南R邸

城南R邸の住戸Bのソファ選びの変遷をブログにてご紹介いたします。
同じマンションのペントハウスにある住戸Aは家族ユースなのに対して、こちらの住戸Bはゲストを呼んで一緒に食事を楽しんで、食後はゆっくりソファで寛いで会話や映画などを楽しみたいというのがこちらのリビングの目的となります。

当初案は、上のシンプルな一直線のソファでしたが、そこからセパレートなL字を経て、変形L字へと変化していきました。部屋のコーナーの柱型と、テレビをどこに置くかでソファレイアウトのバリエーションが生まれるのですが、普段テレビを見る時間が多い訳ではないので窓際に電動スクリーンを設置して、プロジェクターから映写することにしたことで、ソファの位置は決まってきました。
3つめのソファは、B&Bイタリアのヌーヌ(Noonu)を試しにレイアウトしてみたものです。変形コーナーソファがちょうど柱型を避けてくれて良さそうなのですが、今の図面レベルでは本当に入るのかが判断できない状態でした。

ソファの奥で女性が寛いでいるこの写真、実は城南R邸のソファ選びを始める少し前、イタリアの家具ブランドのエドラ(edora)がまだ渋谷にショールームがあった頃に、懇意にしているインテリアデザイナー、utideの齊藤さんと一緒にショールーム見学をさせて貰った際のものです。小さなショールームでしたが、このスタンダード(Standard)というソファの座り心地が良いのと、変形なピースを好き好みに合わせて組み合わせられる考え方に大きなポテンシャルを感じていました。因みにこの写真、齊藤さんの了解を得ずに撮影してしまったものでしたので、リラックスした姿はモザイクにさせて頂きました。

この型紙のようなピースを組み合わせてゆくと、蛇のように色々な形に変形させることができるのです。

型紙を元に、色々なレイアウトを検討している最中のスケッチ図です。一般的なソファレイアウトだと、コーナーに大型ピースを置く程度のバリエーションしかありませんが、このスタンダードは大型変形ピースが幾つかあるのでバラエティーに富んで見えますね。

以前のブログでも書いた通り、キッチンが拡大されると共に、リビングも広くなることがほぼ決定したので、エドラの弊社担当者の針生さんにデータを貰って、エドラのソファをリビングにレイアウトしてみると、見事にフィットすることが判りました!

このCGだけでもソファとリビング空間がフィットしたラウンジ感が出てきました。さらにレイアウト図を見ているうちに、柱型部分を斜めに消す壁を作ると、まるでリビング空間がソファを抱え込むようなイメージになることに気が付きました!

紫の点線で囲んだ部分が柱型を斜め壁でカバーした案です。

それを担当スタッフの前田君がCGにしてくれたものがこちらです。壁が折れ曲がりながら一枚に繋がったので、仕上げを統一できたこと(以前は柱型で2枚の壁に分かれていたので仕上げを変えていました)でシンプルな空間にエドラのソファがゆったりと配置されたイメージになりました。
これまでソファを空間に置くことを意識してきましたが、そうではなく、ソファを包み込むように壁や造作を作ることで、本当に居心地が良いリラックスした空間ができることに気が付いた次第です。家具を置く空間から、家具を中心に構成される空間へと主従関係が反転した瞬間だったのです。

このアイデアとレイアウトはRさまご夫妻もとても気に入って下さいました!
すぐにでも発注に移りたいところなのですが、その肝心のエドラのショールームが南青山に移設することになってしまい閉じてしまい、実際のソファを体験する機会が無くなってしまっていたのです…。

そうこうしているうちに、ようやくエドラの新ショールームがオープンしたとのこと、Rさまご夫妻と一緒に南青山の新ショールームに伺って参りました。左側の鏡壁の前にあるダークグレーのソファが今回選んでいるスタンダードです。

ショールームはかなり広く、スタンダード以外のユニークなソファやチェアなどが色々あるので、大本命をトライする前に、他の色々な家具を試してみることにしました(笑)。

特にチェアは本当に座れるものなのか、不安に感じるような作りや素材なのですが、一旦座ってみると体にとてもフィットする作りで、見れば見るほど、使えば使うほど愛着が湧くような家具群なのです。

そして、ようやく最後にスタンダードに辿り着いた(笑)お二人です!
座り心地のよさと、バックシート部分を伸ばしたり折り曲げたりすることで、自分に一番快適な座り方ができることがとても気に入って下さったようです。

エドラはソファの下地となるウレタンクッションを独自開発しているとのこと、他社が使っているモールドウレタン(左)とオリジナルウレタン(右:特許取得したポリウレタン「Gellyfoam®」)を比較させてもらいました。オリジナルはより深く沈み混むのですが、そこからの復帰がとてもゆっくりで、吸い付くような弾力と、ゆっくりとした復元性がとても印象的なのです。
Rさまにも触って体感していただくことで、座り心地の良さを深く理解していただくことができました。

ここまでに何度もCGや写真で見てきたソファが、思っていた以上に座り心地も良いことが確認できたので、ほぼこのソファで決まったという流れの中で、張地選びへと移っていきます。

ウレタンフォームだけでなく、これらの張地全てが、エドラのオリジナルなのです。オリジナルといってもファブリックメーカーに依頼して作って貰ったオリジナルではなく、全て自社で開発、製造したこだわりのオリジナルファブリックなのです!

シリーズごとに違う触り心地や温かさ、厚みなどを確認しながら…、

今の時点で仮決めしてきたラグや壁素材との相性を考えて、ブルーベースの2色を最終候補として選ばせていただきました。普通であれば、これで見積もりを取って最終的に2色から絞って発注となるのですが、時間的な余裕があったので、その次の打合せ時までに、選んだ2色で再度CGを作って確認することとなりました。

こちらがソファの2色展開のCGです。ベルベット生地のように見る角度で色の濃淡が変わる生地は、CGでの再現がかなり難しく、前田君もCGの色味調整を最後まで頑張ってくれました。

この日のRさまご夫妻とのお打ち合わせは、初めて南青山に事務所を引っ越してからでしたので、打合せ室のモニターを使って、前田君がリアルタイムでCGの色味を変えながらのお打ち合わせとなりました。その中で上記のCGを見て、ソファの色味が沈み込みすぎていて、暗く感じるとのこと、もう一度エドラのショールームに行って確認しようとのことになりました。新事務所からエドラまでは歩いて7~8分、お客さまの車で5分の距離で、お客さまも事務所が南青山に移ったこと喜んでくださいました。

エドラのショールームでは展示が変わっており、スタンダードソファはより大型の白っぽいものに変わっていました。

新たに選びなおした色味は先回のものより明るめで、そこにアクセントとしてちょっと色味が違うクッションを置く形でCGを作り直すことになりました。

そして3種類の色味のソファを角度2パターン、そして昼と夜のCGを作った結果、一番明るい色味のもので進めようとのご判断をRさまご夫妻から頂きました。竣工時に間に合わせるためには、そろそろ発注しないといけないタイミングでしたので、すぐに見積もりとご請求書と発注書を用意して、発注へとの流れとなりました。
ブログでは1本の記事にまとめましたが、実際にかなり長いプロセスでしたが、何度もショールームに行って、都度CGを訂正しながらの選定プロセスだったので、Rさまご夫妻も「ここまで悩んだ分、本当に安心して発注へと進めることができました」と、感謝の言葉を伝えてくださいました。

カガミ建築計画の新事務所移転計画-8_ビフォーアフターで見るリフォームの全貌

カガミ建築計画事務所移転計画

南青山の新事務所のリフォーム工事がようやく終わりました。まだ家具が入っていない段階(家具や備品が入っている写真もありますが)ですが、工事前と後を比較したビフォーアフターの写真を作りました。

当初は廊下から右側に4畳ほどの小さな部屋が並んでいましたが、その間仕切りを撤去して8畳ほどの打ち合わせ室を作りました。南西に面した窓は陽がサンサンとさして気持ちが良いのですが、何分築47年の古いマンションで断熱性の乏しい窓サッシだったので、インナーサッシを取り付けて、壁がフケてきた分を利用して一部飾り棚付き木製三方フレームを作り、壁厚の中でブラインドをおさめたり、エアコンの冷媒管を隠したり、上部に間接照明を入れたりと工夫をしてみました。

こちらは奥の部屋から見返した様子です。床はカーペット張りだったものをノルド(ADワールド)の幅広フローリングに変更し、壁や天井の仕上げ材を塗装仕上げに変更して、調光調色のダウンライトに変えています。打ち合わせ室の右奥にはカウンター収納を作っています。

打合せ室から廊下からの入り口を見返したアングルの比較写真です。玄関を広くしているので、その分壁が迫っていますが、そのラインに合わせて本棚と入り口回りに木製フレームを回しています。
左側のカウンター甲板は以前、港区R邸の床で使ったブレッチャオニチャータです。ちょうど余っていたそうです。その正面壁は大判セラミックタイル・フィアンドレのスタトゥアーリオ柄です。
ちょっと判り難いですが、廊下の壁に分電盤が見えますでしょうか?以前は廊下側に出っ張っていたものを、背面壁を工夫して壁に埋め込まれたような形で分電盤を作り直しています。

こちらは玄関入って正面に見える廊下のビフォーアフターです。玄関のタタキ部分を広げて、収納をつぶして、2段ベンチ(下段にはスリッパを差し込みます)にしています。壁には大好きな加工石材のサルバトーリのトラッティを貼って、上部に間接照明を仕込んでいます。天井近くのステンレスバーはコートを掛けるハンガーバーとなっています。

廊下から玄関側を見返したアングルの写真です。玄関タタキ部分が広くなって、明るくなったのが一番の違いですね。また、廊下から左側個室への扉が以前は普通の塗装仕上げの開き扉だったのが人工レザー張りの引き込み戸になったことも大きな変化です。廊下壁の分電盤の壁からの出っ張りが解消されていることも良く分かりますね。

水回りも大きく作り替えています。排水の経路のことで以前は水回りエリアが廊下から15センチほど上がっていましたが、手洗いと便器の排水方法を考えて、フラットにすることができました。手前に洗面、奥にコンパクトなトイレスペースという旁を、大きなワンルームの手洗い付きのトイレに変えています。壁を大理石調タイルとカラーガラス、造作家具はウォールナットとグレーの大理石、自動水栓と変えたことで一番変わったのがこのトイレかもしれません!

こちらは事務所スペースのビフォーアフターです。こちらは正直ほとんど費用を掛けておりません。一部壁を撤去した箇所は石膏ボードからやり直していますが、ビニールクロスは既存再利用、床は既存のビニールフローリングの上からタイルカーペットを敷き込んだだけ、エアコンやダウンライトの位置も変えず、スイッチやインターフォンも以前のままです。窓際だけインナーサッシを付けて、壁面には安価な半期製品の本棚を据えています。

半造作の本棚が入ったことで外壁側の壁際がスッキリとして見えるようになりました。キッチンへの一口はアーチ扉を撤去しただけとなっています。

キッチンは基本のレイアウトを踏襲していますが、全てが新品になったので、明るく開放的になりました。吊戸棚とレンジフードにライン状の間接照明を埋め込んでいるので壁面が明るくなりましたね。また、梁型のせいでレンジフードが低かったのもリネアタラーラと一緒に考えた工夫でレンジフードを上げることができたので、身長186センチの僕、各務でも料理がしやすい寸法になりました。

アフターの図面には色々な情報が混ざっており読みにくいのですが、凡その平面図のビフォーアフターが分かるのではないでしょうか?3LDKの住宅プランがきれいな設計事務所に生まれ変わりました!